ROGのZephyrus G14を買ってから毎日使用していますが、動作がサクサクで素晴らしいノートPCです。
高性能なWindowsノートPCが欲しかったので、何を買うか悩んでいたところ、ゲーミングノートPCを買うことに決めました。ただゲーミングノートPCはサイズが大きく重たいので、持ち運びに適していません。
持ち運びのできるゲーミングノートPCを探していたら、ROG Zephyrus G14とRazer Blade Stealth 13を見つけました。
Razer Blade Stealth 13はとても高価で手が出ません。結局のところ、価格でROG Zephyrus G14を買うに決めたわけですが、使ってみるとかなり良いPCだとわかりました。
ここでは、ASUS ROG Zephyrus G14について詳しくレビューします。
ROG Zephyrus G14の詳細
デザインとスペック
私が購入したモデルを紹介します。Zephyrus G14は複数のモデルが展開されていますが、1番ランクが低いものを買いました。ゴリゴリのゲームや4K動画編集などをしなければ、動作は全く問題ありません。非常に快適なノートパソコンです。
- CPU:Ryzen7 4800HS
- GPU:GeForce GTX 1650/Radeon Graphics
- キーボード:日本語配列 テンキーレス
- ディスプレイ:FHD14インチ ノングレア 120Hz
- ストレージ:SSD 512GB
- メモリ:8GB DDR4-3200 空きスロット1つあり
もっと詳しく知りたい人は公式HPを参照ください。↓
CPU
CPUはAMDのRyzen 7 4800HSを搭載しています。Zephyrus G14のモデルでは1番スペックの弱いCPUです。
しかしRyzen 7 4800HSは8コア/16スレッドのため、非常に高いパフォーマンスを発揮します。一般的にゲームはGPU性能が重要であり、CPUはある程度を積んでいれば問題ありません。Ryzen 7 4800HSはその”ある程度”よりも、ずっと高い性能のため動作は快適です。
GPU
GPUはNVIDIAのGeForce GTX 1650です。GeForce GTX 1650は性能の高いGPUではなく、ゲームをするのに最低限必要なスペックだと思っています。欲をいえば、GeForce GTX 1650Tiくらいが良いでしょう。
ただし、Zephyrus G14をメインPCとして使用するのなら、RTX2000番以上をおすすめします。
GPUの性能比較表は下記を参考にして下さい。
キーボード
キーボードはテンキー無しの87キー日本語配列です。キーサイズは標準的な19mmのため、タイピングは十分快適に行えます。
若干ですが、「BACK SPACE」キーが小さくなっています。タイピングへの影響はありませんが、「BACK SPACE」ボタン周りに余裕があるので、もう少し大きくして欲しかったです。
タイピング時の打鍵音がほぼしないほどに、静音性に優れたキースイッチです。外出先で使用しても全く気にならないでしょう。
キースイッチがシリコンでコーティングされており、サラサラした手触りです。指紋が付きにくく、綺麗な状態を保つことができます。
キーストロークは1.7mmなので、十分に確保されています。
電源ボタンは指紋認証をかねているため、電源ON時に指紋を自動認証します。そのため、電源ボタンは登録してある指で押すといいでしょう。
メディアキーは便利な機能が割り当てられています。私的に一番使用しているのが「F6」キーです。スクショと同時に切り抜きを同時に行えます。Chromeブラウザ上に限っては「AWESOME SCREENSHOT」という拡張機能が、部分スクショに加えてリサイズまで可能です。とてもおすすめなので、ぜひ使ってみて下さい。
キーボードはバックライトを搭載しており、「Fn」ボタンと上下ボタンで調整できます。
ディスプレイ
ディスプレイは14インチのノングレアFHD(1920×1080)です。リフレッシュレートが120Hzのため、FPSにも十分対応できます。
拡大するとドットが見えますが、十分きれいです。
※リフレッシュレートはモデルによって変わります。購入時に注意して下さい。
視野角は十分広いので、斜めからでも色合いが落ちることはありません。
スピーカー
スピーカーの音質はかなり良いほうです。ノートパソコンでここまで音がでる物はあまりないでしょう。
パームレスト側に高音域用ツイーターと、背面側に低音域用ウーファーが搭載されています。低音域が強く、迫力のある音楽を楽しむことができます。
ベンチマーク
CINEBENCH R20でCPUのベンチマークを測定しました。
- CPU Single:461pts
- CPU Multi:4034pts
CPUの性能はかなり高く、性能が足りないと感じることはありません。
Zephyrus G14はゲーミングノートPCなので、ゲーム性能の測定をFF15ベンチマークで測定します。
CPU性能は十分ですが、GPU性能の低さがネックになっています。「やや快適」判定なので、ゲームができなほどではありません。
ゲーム目的なら、もっと上位のGPU搭載モデルを買ったほうがいいと思います。
ストレージ
ストレージ容量はSSDの512GBです。シーケンシャルアクセスはなかなかの速度だと思います。
メモリ
DDR4-3200の8GBが1枚挿さっています。メモリスロットは2つあるので、1つが空きです。
私はメモリ8GBでは不安だったため、16GBを追加して合計24GBにしています。さすがに24GBあれば動作は快適で、処理落ちなどはありません。
搭載端子
- 電源端子(DCIN) ×1
- HDMI ×1
- USB3.1 ×2 (Type-C/Gen2 データ転送,映像出力,給電用×1、データ転送用×1)
- USB3.0×2
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
電源アダプター
電源アダプターの容量は150Wです、ノートPCで150Wはかなりの怪物だと思います。MacBook Pro 16インチが96Wなので、Zephyrus G14がいかにパワーを出せるか分かります。
その分、電源アダプターが巨大サイズでケーブルもかなり太いです。はっきり言って、持ち運びは考えない方が良いと思います。
iPhone 11 Proと同じくらいのサイズで厚さは3倍くらいです。
私は窒化ガリウムの100W電源アダプターを買いました。常時150Wの最大出力でZephyrus G14を使用することはないため、100Wでもまったく問題ありません。
ARMOURY CRATEにて動作モードを変更
ARMOURY CRATEはROGゲーミング製品を集中管理することができるソフトウェアです。
Zephyrus G14は3つのモードがあり、各モードによって特徴があります。
サイレントモード:性能は抑え気味だがバッテリー持ちが良い。
パフォーマンスモード:通常使用時はこのモード。性能とバッテリー持ちを両立している。
Turboモード:性能重視で限界まで引き出す! ファンがすごく回転するのでウルサイ。
ホーム画面はZephyrus G14の状態を詳しく表示しています。
GameVisua画面lは画面設定を「FPS」や「Racing」などに最適な設定に、一発で切り替えることもできます。
その他には、Game Newsの表示や、プロファイルで登録した設定に切り替えたりと豊富な機能があります。
メモリを16GB増設して24GB
メモリスロットに空きが1つあるため、メモリを追加することができます。DDR4-3200の16GBを追加したので、DDR4-3200の8GBと合わせて24GBにしています。
メモリ取り付けはとても簡単です。Zephyrus G14の底面のフタを外して、空きスロットにメモリを挿します。
Zephyrus G14の底面のフタを固定するネジを取り外す順番はありません。ただ個人的におすすめは、下のようになります。
- フタを外すときは右下ネジを最後に緩める。
- フタを付けるときは右下ネジを最初に締める。
理由は右下ネジだけ取り外すことができず、本体に固定されているからです。
その他の注意点はネジの長さが微妙に異なります。ネジを取り外した後は、外したネジがどの部分かわかるようにしておくと良いでしょう。
Ryzen9、RTX3000番台搭載モデルもある
私が購入したRyzen7、GTX1650は1番グレードの低いモデルです。それでも一般的なノートPCよりも遥かに高性能といえます。
メインとなるデスクトップPCがなく、Zephyrus G14をメインPCとして使いたい人はRyzen9、RTX3000番台搭載モデルの検討をしてもいいかもしれません。
ただし、FortnightやApex Legends程度をするのが目的であれば、私が購入したモデルでも十分遊べます。後ほど、ベンチマーク測定結果をのせます。
Ryzen7、GTX1650搭載モデルで何ができるか
Apex Legendsをプレイ
定番FPSの「Apex Legends」で動作検証をしました。
ビデオ設定は下記のようにしています。
- アンチエイリアス:なし
- テクスチャストリーミング割当:低(VRAM:2〜3GB)
- テクスチャフィルタリング:バイリニア
- アンビエントオクルージョン品質:無効
- サンシャドウ範囲:低
- サンシャドウディティール:低
- スポットシャドウディティール:無効
- 空間光:無効
- ダイナミックスポットシャドウ:無効
- エフェクトディティール:低
1枚目はZephyrus G14を「Turboモード」に設定してプレイしました。フレームレートは「117fps」でます。ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzのため、ほぼ限界まで性能を引き出すことが可能です。
2枚目はZephyrus G14を「パフォーマンスモード」に設定してプレイしました。フレームレートは「103fps」でしたので、Turboモードより14fps下がります。
プレイによってfpsは前後しますが、おおよそ20fpsの差です。100fpsあれば十分快適にプレイできるので、パフォーマンスモードが良いと思います。Turboモードはファン音が気になるので・・・
Zephyrus G14の1番ランクが低いモデルですが、Apex Legendsなら十分遊べることがわかりました。
荒野行動もプレイしましたが、全く問題ありません。
まとめ
Zephyrus G14はデザインからスペックまで、満足のできるゲーミングノートPCです。持ち運び用のノートPCとしては最高クラスのスペックを搭載しています。
CPUのスペックだけでいえば、私のデスクトップよりも高性能になっています。Excelがカクつくなどは一度もありません。ZoomやTeamsを起動しながら、ExcelやChromeを使っても余裕で処理できます。
ただしゲーミングノートPCなので、軽量モデルのノートPCよりも重量があります。携帯性重視なら1kg以下のノートPCがおすすめです。私はリュックに入れているので、あまり重いとは感じません。
私は家ではRazerのマウスとキーボードを接続しています。じっくりと使うときは外付けのマウスとキーボードがあると、作業がとても捗ります。
昨今パソコンの需要がとても高まっているので、持ち運びのできるハイスペックなノートパソコンはいかがでしょうか?
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