GoogleのChrome OSを搭載したChromebookが急速に普及しています。コロナやGIGAスクールの影響から学生にパソコンが支給されました。Chromebookは値段が安く、自動更新ポリシーの期限内は安心して使用できます。
アプリはGoogle Play経由でしかインストールできないため、ウィルスの感染度が低いことも特徴です。
Chromebookの中でも一際人気のある「Lenovo Ideapad Duet Chromebook」は2 in 1タイプで、ノートパソコンモードとタブレットモードに切り替えができます。
今回は、「Lenovo Ideapad Duet Chromebook」のレビューをします。
Chromebookとは?
Chromebookとは、Googleが開発した「Chrome OS」を搭載したパソコンのことです。ブラウザ上で全て完結させることを目的にしており、Windowsのようにローカルで操作はしません。
Google Playより好きなアプリをインストールできるので、スマホのような感覚で使用できます。
Chromebookは価格が安くて、処理速度が速く、セキュリティがしっかりとしています。
特に価格の安さは、他のOS搭載パソコンを圧倒するほどで、仮に同価格のWindows OSと比べると、ブラウザ処理速度は雲泥の差です。
Ideapad Duet Chromebookの詳細
デザイン
タブレット本体カラーはアイスブルーとアイアングレイのツートンです。このデザインに惹かれて購入した人も多いと思います。
カバーはファブリック素材を使われていて、触り心地は良いです。
キーボードは日本語配列ですが、配列が特殊になっています。特にキーボード右側のキースイッチは小さくなっていて、慣れるまで使いにくいと感じました。
タブレット・カバー・キーボードを組み合わせると、このようになります。いわゆるノートPCモードです。この状態ならChromebookとしての性能を十分に発揮できます。
タブレット右側面に電源ボタンと音量調整ボタンがあります。生体認証はないので、パスワードを入力してのログインが必要です。
タブレット上側にスピーカーが2つ搭載されています。
タブレットカバーの傾斜はここまで角度がつけられます。Idepad Duetでメモを書くときなどに、扱いやすい角度です。
Ideapad DuetはUSI方式に対応しているので、エレコムのUSIペンが使えます。書き心地は悪くありませんが、Apple Pencilの書き心地には遠く及びません。
Ideapad Duetはイラスト用ではなく、メモ代わりとして使うべきと思います。Ideapad DuetにおすすめのエレコムUSIペンです。
スペック
- タブレット本体のサイズ:239.8mm x 159.8mm x 7.35mm
- タブレット本体の重量:450g
- カバーとキーボード装着時のサイズ:244.9mm x 169.3mm x 18.2mm
- カバーとキーボード装着時の重量:920g
- OS:Chrome OS
- CPU:MediaTek Helio P60T
- メモリ:4GB、空きスロット無し
- ディスプレイ:10.1型 WUXGA、IPS光沢液晶、タッチ操作可能
- ストレージ:64GB(Amazonモデル)
- インターフェース:USB Type-C x 1(電源供給含む)
- WiFi:対応(LTE非対応)
- Bluetooth:対応
- 使用時間:約10時間
- 充電時間:約4時間
Chromebookの自動更新ポリシーとは?
Chromebookの更新期限内はシステムが自動更新され、常に最新の状態を維持できます。
Chromebookは発売機種ごとに更新期限があります。そのため中古を買うときは、必ず更新期限を確認しなければいけません。
外部ディスプレイ出力で作業効率UP
Chromebookは外部ディスプレイ出力があるため、デュアルディスプレイで作業を行えます。
Ideapad Duetはコンパクトで持ち運びに便利な反面、画面サイズが小さいため作業効率は良くありません。外部ディスプレイを使用することで、自宅でも高い生産性を確保できます。
Ideapad DuetはHDMIやDP端子が無いため、USB Type-Cを使用して出力します。電源供給とかぶるため、PD対応のUSBハブを使用することをおすすめします。
Ideapad Duetは外部出力をした場合、解像度が極端におちることがあります。ネット情報ではFullHDができたという報告がありますが、私は一度もできていません。
Bluetooth接続で別売りのマウスやキーボードを接続できる
Ideapad Duetのキーボードはお世辞にも使いやすいとは言えません。外出時は気になりませんが、自宅でしっかり作業をするなら別売りのキーボードとマウスを使用したほうが良いです。
Google Playからアプリをダウンロード可能
Chromebookの魅力と言えば、Google Playからアプリをインストールできることです。まるでAndroidスマホのように使えるため、パソコンというよりタブレットが強調されています。
タブレットモード時にタブ表示をさせる
Ideapad Duetは、パソコンモード時にChromeのタブを表示できます。そのためタブレットパソコンでありながら、普通のパソコンのようにChromeを使えます。
しかし、タブレットモードに切り替えると、タブが表示されません。これはバグではなく仕様です。タブが表示されないことで、タブ管理が難しく、タブ移動もやりにくくなります。
これは、「Chrome://flags」から「WebUI tab strip」を「disable」にすることで解消できます。
Ideapad Duet Chromebookの不満
意外と重い
Ideapad Duetを使用している人なら、「意外と重くない?」と感じるかもしれません。私もその1人で、本体がコンパクトなのにキーボードとカバーが重いため、ずっしりと重みを感じます。
キーボードがズレる
何よりキーボードがグラグラなので、ディスプレイにしっかりと固定できません。そのため勝手にOSが起動していることもあり、私は固定バンドを購入して使っています。
サイズ感はピッタリなので、外れることはありません。
ぜひ、次のモデルは改善して頂きたいと思います。
まとめ
Ideapad Duetの完成度は決して高くないと思いますが、それでも魅力がつまっていることは間違いありません。私もその1人で、初めてChromebookを購入するきっかけを作ってくれました。
Chromeのフル機能を使えることは非常に便利なため、iPadのChromeアプリとは使い勝手が異なります。
私は「WordPress」や「Amazon Web Services」を使用するため、iPadよりもIdeapad Duet の方が使用頻度は高いです。
処理性能はiPadの方が圧倒的に上ですが、Chromeを使うことに関しては負けていません。作業がChromeで完結するなら、Ideapad Duetをおすすめします。
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